蔵王町特集
[宮城県]
蔵王町(ざおうまち)は昭和30年、宮村と円田村が合併して誕生しました。東北の霊峰蔵王連峰の東麓、宮城県の南西部に位置し、町域の約6割が山林・原野で占められています。町の中央を松川が貫流し美しい渓谷の景観を作り出しています。蔵王連峰に連なる高原地帯には貴重な野鳥などが生息し、自然の宝庫となっています。
町の東部は良好な水田地帯となっており、丘陵地を利用した果樹栽培も県下一の生産量を誇っています。また高原育ちの新鮮な牛乳から作られるチーズなどの乳製品は、品質の良さから全国的に人気があります。
蔵王町のいいトコ!!
蔵王町で憩い・楽しむ
遠刈田温泉(とおがったおんせん)
1601年に開湯された400余年の歴史を持つ温泉地です。泉質は「ナトリウム」「カルシウム」「硫酸塩」等で、神経痛・筋肉痛・関節痛に効果のあると評判の癖のないやさしいお湯が特徴です。遠刈田温泉にはホテル、旅館、ペンション等の施設が約40軒あるほか、温泉街の中心には、青森ヒバをふんだんに使用した共同浴場があり、その香りに包まれながら入浴することができます。外には「足湯」も併設(無料)されていますので、観光の目的に合わせて温泉を楽しむことができます。
樹氷(鑑賞ツアー)
冬季蔵王の風物詩です。蔵王に自生しているアオモリトドマツの葉に強い西風に乗った氷の粒が衝突してできるため、風上に向かって"成長"するその姿は『エビの尻尾』に例えられます。すみかわスノーパークでは、毎年12月中旬から3月下旬まで『ワイルドモンスター号』で、深雪の樹氷地帯まで鑑賞ツアーに行くことができます。
蔵王町の名所・文化
御釜(おかま)
蔵王刈田岳、熊野岳、五色岳の3峰に抱かれた火口湖で、天候等諸条件によってエメラルドグリーン調やるり色調に湖面の色が変わり、豊かな表情を見せてくれる蔵王のシンボルです。蔵王エコーラインから蔵王ハイライン(有料道路)を登った駐車場に車を止めると、レストハウスまで徒歩3分、御釜の展望台までは徒歩5分という環境を整えています。展望台まではバリアフリー対応になっていますので、どなたでも安心して観光が楽しめます。
丈六阿弥陀如来坐像
蔵王町平沢地区の「保昌寺」にある丈六阿弥陀如来坐像は、総高3.79メートル、像高2.88メートルの威容を誇り、平安末期につくられた町内最古の阿弥陀像です。江戸期に大きく修復されましたが、頭部と胸板は平安時代の姿を保っています。
所在地 | 蔵王町平沢字諏訪舘28-1 保昌寺内 |
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刈田嶺神社[宮]
延喜式内社(えんぎしきないしゃ)であり、刈田郡総鎮守として古くから崇敬を受けた名社です。神社が鎮座する宮地区では、白鳥を神様のお使いとして崇める風習があり、白鳥信仰の中心地として「白鳥(しろとり)大明神」とも称されています。本殿は、享保3年(1718)に伊達家の重臣白石城主片倉氏の手で奉納されました。
所在地 | 蔵王町宮字馬場1 |
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我妻家住宅
青麻山の麓にある棟門を配した豪壮な屋敷構えで、宝暦3年(1753)に建てられました。我妻家は鎌倉時代から続く旧家であり、江戸時代には肝入(村の役人)も勤めました。また、戦国末期から江戸初期にかけて刈田嶺神社の神職を兼ねたことから、「禰宜(ねぎ)屋敷」とも言われています。
所在地 | 蔵王町曲竹字薬師前4 |
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蔵王町の特産・名物
蔵王チーズ
全国的なブランドにもなっている『蔵王チーズ』。蔵王山麓七日原高原の緑に囲まれた広大な牧場で、のびのび育った牛達の良質なミルクを、丹精に時間と手間を掛けて製造するのが美味しさの秘訣。種類も豊富なので、お土産にも最適です。
遠刈田の手作り豆腐
蔵王町の遠刈田地区では、『手作り豆腐』を製造・販売しているお店があり、午後には品切れになってしまうほどの大盛況です。薬味や醤油など味付けなしで食べると、大豆の甘味と香りがより堪能できます。また、油揚げや厚揚げなどはお土産用としても好評です。
遠刈田伝統こけし
いにしえより多くの工人達が卓越した技で磨き上げてきた伝統こけし。遠刈田こけしは、華麗さにおいては一番と言われています。